G大阪の西野朗監督(54)が10日、UAEの複数クラブから移籍の打診を受けているFWチョ・ジェジン(28)に対し、残留を決断しない限り試合に起用しない方針を示した。練習前にチョと会談。「他の選手にいい影響を与えない。はっきりするまでは(使えない)と思っている。(移籍は)個人の問題だけじゃない。そう本人には伝えた」ときっぱり言った。

 チョはカタールのアル・ガラファからのオファーを断ったが「他の中東のクラブから複数の非公式な話がある。今シーズンいっぱいG大阪でプレーするとは限らない」と発言。12日の「阪神ダービー」神戸戦(万博)出場は微妙な状況だ。金森社長も「気持ちの離れた選手を引き留めても仕方がない」と慰留しない方針。オイルマネーによるエース格のFW流失という危機にさらされているが、毅然(きぜん)とした態度で臨む。