<J1:磐田3-0京都>◇第26節◇19日◇ヤマハ

 これが新しいジュビロスタイルだ!!

 3連敗中だったJ1磐田が京都に3-0で快勝し、4試合ぶりに白星を挙げた。立ち上がりから積極的にプレスをかけ続け、終始相手に付け入るすきを与えず圧倒。攻めては、日本代表FW前田遼一(27)と韓国代表FWイ・グノ(24)の日韓2トップが競演弾を決め、10試合ぶりの完封勝利となった。

 90分走り抜いた疲労感を、快勝の喜びがすべて吹き飛ばした。キックオフのホイッスルと同時に、磐田イレブンが相手ゴールめがけて走りだした。足を止めることなく前へ前へ。小細工などいらない。運動量で完全に京都を圧倒した。全員が声を出しプレスをかけ続け、相手選手を敵陣に押し込み主導権を握った。

 じりじりと体力を消耗した相手の一瞬のすきを見逃さなかった。前半41分、MF山本康のゴール前へのボールに、MF村井がDFの死角から走り込んだ。相手GKと1対1になると1度は防がれるも、FWイ・グノが左足で3戦連発となる先制弾。後半10分には、FW前田がこぼれ球をつめ追加点を挙げた。イ・グノは「勝利を渇望していた。試合開始からアグレッシブにやって、チームに貢献することができた」と、今季、節目の10点目よりも、チームの勝利を喜んだ。

 試合2日前から連日、練習後の「青空会談」で共通意識を深めた。DF那須を中心に17日には守備陣、18日には攻撃陣が意見をぶつけ合った。その場は、国境も関係なかった。意見が飛び交う中でイ・グノは「このチームはどこよりも声が出ていないチーム。近くの選手が声を出すことで、防げることはたくさんある」と、毅然(きぜん)として言った。それを聞いた選手全員が奮起。効果てきめん、アグレッシブなサッカーを披露した。那須も「新しいスタイルを見つけられた」と納得の表情を見せた。

 それでも、終了間際にダメ押しゴールを決めたMF西が言う。「1試合で大きく変わることはない。これを持続させることが大事。残りの試合で突き詰めないと」。この1勝が大きな勝利だったと思うときが、必ずくる。【栗田成芳】