<天皇杯:清水2-0佐川印刷>◇11日◇2回戦◇アウスタ

 清水FW原一樹(24)は、天国の母にささげる「復活弾」でアピール。佐川印刷SC戦で公式戦16試合ぶりのゴールを決めた。昨年9月末に母をなくした直後の試合でも得点を挙げたが、この日も全2得点に絡む活躍を見せた。

 原が復活ののろしを上げた。格下相手に前半は無得点。Jリーグ首位としての、プライドを見せなければいけない後半の開始直後の1分。ハーフウエーライン付近から、ドリブルで約50メートルを独走すると、最後は相手DF2人を強引に振り切り、先制弾をたたき込んだ。「絶対に点を取ってやろうと、ピッチに入った。最初の大事な1点を自分が取ることができてよかった」と、7月11日(G大阪戦)以来となる約3カ月ぶりのゴールに笑顔を見せた。

 2年連続の追悼弾でもあった。昨年の9月29日に母裕子さん(享年52)をがんで亡くし、直後の東京戦(08年10月4日)でゴールを決めた。「今年も(母に)ささげることができてよかった」と、約3カ月ぶりの先発を果たしたこの日も1ゴールを決めた。さらに、MFパウロの追加点もおぜん立てし、全2得点に絡む活躍でアピールした。

 日本代表FW岡崎が不在の中、第3のストライカーの復活は、佳境を迎えるリーグ戦にも弾みがつく。長谷川監督は「きっちり結果を出してくれた。少しずつ光も見えてきたし、これからのゲームで必ず活躍してくれると思う」と、期待を込めた。FW岡崎、ヨンセン、そして清水には原もいる。【為田聡史】