モンテ戦士の離脱が、止まらない…。J1山形小林伸二監督(49)が17日、フィールドプレーヤーに故障者が相次ぎ頭を悩ました。この日、右ひざ痛のMF宮本が全体練習に合流したが、MF財前らが新たに離脱したことを明かした。フルメニューを消化したフィールドプレーヤーが20人しかおらず、紅白戦もできない状況。「ここまできたら、元気な選手でやるしかない」と自らを奮い立たせた。

 練習場がやけに寂しい。リハビリ組のピッチが上がって来たものの、先週まで全体でトレーニングしていたモンテ戦士3人が、この日グラウンドにいない。14日の練習試合でMF財前が左太ももを痛め、MF赤星も筋肉系のトラブルを起こしたようだ。DFレオナルドは、治りかけていた風邪を、ぶり返した。

 いつもは8人1組のミニゲームを、この日は7人に減らし、さらに頭数がそろわず内藤コーチが参加して対処。不動の右サイドバック宮本が合流し、左足の付け根を痛めていたDF木藤も部分合流したが、小林監督は曇り顔。「だいぶ選手も戻ってきたけど、すぐにいけないんでね。急に寒くなって体にも悪いし、初めてのJ1でみんなアップアップだよ」と苦笑いだ。

 勝てばJ1残留が決まる21日のホーム大宮戦。小林監督は「みんな大事な試合だと意識しているし、動きもいい」という通り、緊張感のある練習をこなす。ただ29人いるフィールドプレーヤーのうち9人も離脱していれば、練習メニューの組み立てにも影響がないわけがない。

 小林監督は自分を奮い立たせるように、こう話した。「ここまで来たら、元気な選手でぶつかるしかない。残り(シーズンが)3週間しかないし」。スーパーサブとして信用の厚い財前、赤星の離脱はチームとしても痛いが、無い物ねだりをする時間はない。総力戦で、残留を果たす。【山崎安昭】