狙うはダブルW杯!!

 年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」が7日、東京・JCBホールで行われ、G大阪MF遠藤保仁(29)が7年連続7度目のベストイレブンに選出された。この日は来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ組み合わせが決まり、G大阪は河南(中国)水原(韓国)などとG組に。遠藤は「優勝してクラブW杯に出る」と2年ぶりの王座奪回を宣言。日本代表として臨むW杯南アフリカ大会はもちろん、クラブW杯でも飛躍を期す。最優秀選手賞(MVP)は鹿島MF小笠原満男(30)、新人王は横浜FW渡辺千真(23)が選ばれた。

 タキシードに身を包んだ遠藤が、自信に満ちた表情を浮かべた。Jリーグ年間表彰式の会場。リーグVこそ逃したが、G大阪でも代表でも大黒柱として結果を残した自負があったのだろう。自らの持つ記録を更新する史上最多、7年連続7度目のベストイレブンを受賞。アジアMVPに続く今季2つ目の個人タイトルをつかみ、さわやかな笑顔を見せた。

 遠藤

 来年は(南アフリカ)W杯もありますし、クラブW杯という魅力的な大会にも出たい。国を代表して試合をした後に、またクラブでも公式戦がある。厳しいシーズンになることは分かっていますし、それでもACLもチャンピオンを目指してやります。

 この日、来年のACLの組み合わせが決まった。表彰式前の控室でG大阪の同僚のMF明神、DF山口らと抽選結果を気にしていた。初戦は2月23日か、24日に敵地で韓国FA杯王者の水原との対戦になった。2月は日本代表として東アジア選手権もあり、クラブで調整する時間はほとんどない。まさに超過密日程になる可能性が高いが、それでも遠藤は前向きにとらえた。

 遠藤

 初戦が敵地というのも、逆に考えれば重圧がかからなくていい。ホームと違って、必ず勝たないといけないという縛りもないですから。公式戦の1発目に照準を合わせたい。

 今季連覇を逃したアジア王者を奪回すれば、UAEで開催されるクラブW杯の出場権が手に入る。南アフリカからUAEへ-。2010年の遠藤は「2つのW杯」で暴れ回るつもりだ。【益子浩一】