<ナビスコ杯:新潟0-0仙台>◇31日◇1次リーグA組◇東北電ス
7季ぶりに参戦した仙台が、開幕戦で引き分けた。28日のリーグG大阪戦から先発6人を入れ替え。MF太田吉彰(26)ら新戦力を初先発させたが、今季初の無得点に終わった。守備陣はGK桜井繁(30)を中心に完封したが、決定力を欠いた。
試合終了の笛が響くと、MF梁は頭を抱え、FW中原は、しゃがみ込んだ。今季リーグ4戦で2分け2敗と勝ちがない新潟に対し、前半から主導権を握って攻めた。放ったシュートは11本。だが、最後までゴールを割れなかった。手倉森監督は「敵地で数多くのチャンスを作れて、内容的には満足してる。ただ、結果は少し残念」と無得点を悔やんだ。
06年に新潟に期限付き移籍したFW中原が、好機を生み出した。試合前の選手紹介では、ブーイングではなく拍手を浴びた。歓迎の恩を返すべく、前半から積極的に得点を狙った。前半40分には、左サイドでボールを受けて反転。左足でクロスバーをかすめるシュートを放ち、後半8分にはMF梁の左クロスに頭から飛び込んだ。惜しくもGK正面だったが、両チーム最多のシュート5本を打った。それでも「ビッグスワンで点を取って成長を見せたかったけど、まだ力不足。今日は攻撃陣、特にFWの責任です…」と好機を生かせなかったことを悔しがった。
チームとしても挑戦の試合だった。J1復帰後、初の中2日の連戦でターンオーバー制を敷いた。MF太田、DF鎌田ら新戦力が初先発。スコアレスドローに終わったものの、光明はあった。手倉森監督は「組織的な戦いを意識しつつ、自分の良さまで出してくれた」と評価。太田が「点に絡めなくて悔しいけど、パスのタイミングとか、これから高まる感じはした」と言えば、完封に貢献した鎌田も「紅白戦の精神状態で戦えた。ゼロに抑えられて良かった」と胸をなで下ろした。
先発フィールドプレーヤーの平均年齢も、G大阪戦の26・5歳から24・9歳に若返った。「将来の仙台を支える男たちの、新たな可能性を見いだせた」と手倉森監督。“成長期”のベガルタ戦士が、またひとつ経験を積み上げた。【木下淳】




