コンサドーレ札幌のMF古田寛幸(19)が、PR隊長兼切り込み隊長として25日の横浜FC戦(札幌ドーム)を盛り上げる。チームは23日、札幌ドームサブグラウンドで紅白戦などを行った。前節2発と波に乗る古田は、応援に訪れたJリーグ特命PR部女子マネジャー足立梨花(17)との写真撮影に応じるなど宣伝にも一役。恩師石崎監督のJリーグ400戦目を白星で飾るため。一人二役での奮闘を誓った。

 突如始まった人気タレント足立マネジャーとのボール片付け。古田は時折、照れ笑いを浮かべながらも最後までやりとげた。「緊張しました。でもプロとして、ピッチ外での役目もありますから。いろんな人にコンサドーレを知ってもらえたら」。再開後の初ホームをもり立てるため、慣れない“特命PR部員”としての役目もまっとうした。

 横浜FC戦は、昨季トップデビューさせてくれた石崎監督のJリーグ400戦目となる。100、200、300試合目は全敗と節目に弱い指揮官だが、古田は「千葉戦のように得点に絡むプレーで連勝に貢献したい」と言った。自らの活躍で指揮官の鬼門を“喜門”に変える覚悟だ。

 紅白戦では主力組の右サイドハーフでプレーし、石崎監督は「古田に入るといい形になる」と評価。連勝すれば昇格圏との勝ち点差は一気に5まで縮まる可能性があるだけに、19歳の若い勢いを最大限に生かしたいところだ。【永野高輔】