浦和が、ブンデス1部ニュルンベルクから期限付き移籍中の193センチDFマシュー・スピラノビッチ(22)を完全移籍で獲得したことが9日、分かった。1月から年末までのレンタル期間中に、いち早く完全移籍のオプションを行使。ニュルンベルク側や代理人との交渉を重ね、このほど合意した。来季の推定年俸は4000万円。単年ごとの契約になるが、クラブ側は将来性を高く評価しており、3年間は更新する方針だ。

 浦和は現在リーグ10位と苦戦しているが、MF柏木や山田直ら若手の戦力が充実。さらに、W杯日本代表サポートメンバーの福岡大FW永井の来季獲得を目指している。「若きセンターライン構築」という長期的なチームづくりを進めるためにも、スピラノビッチの完全移籍は欠かせなかった。

 スピラノビッチはオーストラリア代表候補で、14年W杯ブラジル大会の主力として期待されている。今季序盤の相次ぐ故障で南アフリカ行きを逃したが、浦和で実績を積み、世界舞台を目指す。