<J2:愛媛2-1札幌>◇第24節◇29日◇ニンスタ
コンサドーレ札幌は愛媛に1-2で敗れた。前半5分にMF古田寛幸(19)のゴールで先制したが、同23分にPKを与えて失点。後半5分にFKから2点目を献上すると、同21分にDF藤山竜仁(37)が2度目の警告を受けて退場した。数的不利の中、同点弾は奪えずに逆転負け。15日の東京V戦以降3戦勝ちなしで、前節まで3カ月未勝利だった相手に敗れた。3位千葉との勝ち点差15を縮められず、さらに昇格への道は険しくなった。
どうしたら、勝てるのだろうか。逆転負けを告げるホイッスルの瞬間、DF石川はピッチに大の字に倒れこんだ。MF芳賀はひざから崩れ落ちた。MF高木は右手を地面について、しばらく立てなかった。それだけではない。普段は試合後、すぐに控室に引き揚げる石崎監督が、ベンチに立ちつくしていた。
指揮官の一言がすべてを物語っていた。「私自身もショックを受けています」。試合の入りは、理想的だった。前半5分、右サイドで古田が相手DFからボールを奪い、左足で先制点を決めた。MF宮沢がゴール前で競り合ってのこぼれ球を奪ってのもの。「ミスをついて、点を取れたまでは良かった」。流れは札幌に転がるはずだった。
「先制したら、もっと余裕を持っていいのに。今までで一番こたえる負け方。勝ててないチームだからこうなってしまうのか。どうしたらいいのか」と高木は言った。崩されての失点ではないが、相次ぐピンチをしのぐために犯したファウルがきっかけで、PKとFKを与え2失点。後半21分に藤山が退場すると、FW近藤を投入して4-2-3、さらに3バックとシステムを変えたが、決定機はつくれずミスを繰り返した。被シュートは今季ワーストタイの19本。前節まで3カ月、9試合勝てなかった13位愛媛に攻め込まれた。
昨季3戦全勝だった“お得意様”に初黒星。今季は福岡、岐阜、横浜FC、岡山、東京Vと昨季は負けたことがなかった相手に立て続けに敗れている。残り13試合となったが、上位との勝ち点差も今季最大15に開いた。「1点取ったら普通は自分たちのペースにできるのに逆にのまれてしまう。どうしても受け身になってしまう…」と石川。結果が出ない上に、チーム全体に少しずつ迷いが生じてきている。【永野高輔】



