<J1:磐田0-0横浜>◇第25節◇3日◇ヤマハ
磐田GK川口能活(35)が勝ち点1を呼び込んだ。ホームで横浜と対戦し、0-0のスコアレスドロー。前半終了間際にDF古賀の退場で数的不利を強いられるも、後半の相手の猛攻を川口が好セーブを連発して防いだ。試合中に右足内転筋を痛めるアクシデントもあったが、最後までしのいだ。得点を奪えず4連勝を逃し順位は11位のままだが、磐田に負けない力がついてきた。
意表を突くレフティーの右足から飛んできた。後半30分、川口は横浜の元日本代表MF中村俊輔(32)のミドルシュートに反応。サイドネットを狙った絶妙のコースを右手1本で寸断した。01年まで所属した横浜時代や代表でともに戦ってきた中村との初対決で、負けるわけにはいかなかった。川口は「あいつは右も左もいいボールを蹴るから注意はしていた。何本も受けてきたから」と、不敵に笑った。
数的不利の劣勢を歓迎するかのように、川口は燃えた。前半43分にDF古賀がこの日2枚目となる警告を受けて退場。後半開始早々から相手の猛攻を受けた。同2分、ニアサイドに打たれたシュートがまたの間を通されたが、振り返ってゴールライン寸前でキャッチ。同14分には、突破を許したFW小野に猛然とプレスをかえてミスを誘発した。後半だけで13本のシュートを防ぎ「攻められる回数が増えれば、自分の見せ場が出てくる。冷静に守った」。ピンチにこそ本領を発揮する。
古傷の再発にも冷静に対処した。試合中に右足内転筋を痛め、ロングボールを蹴られなくなった。後半32分のゴールキックからDFイが蹴る事態となったが、痛みを最小限に抑えながら守りきった。次戦ナビスコ杯準決勝(10日)まで中6日ある。「1週間で回復させていい状態に戻す」と言い切った。
4年ぶりの4連勝こそ逃したが、10人での完封は07年以来3年ぶり。磐田の最後のとりでは、日増しに存在感を増している。【栗田成芳】



