<天皇杯:浦和1-0磐田>◇4回戦◇17日◇埼玉

 浦和が、リーグ年間初優勝と天皇杯制覇の「2冠」に輝いた06年シーズン以来のベスト8進出を果たした。前半42分、左クロスに飛び込んだFWエジミウソン(28)が、相手GKのはじいたこぼれ球を右ひざで押し込み先制。故障で欠場したMF柏木に代わり、MF堀之内がボランチで先発した急造守備陣も奮闘し、今季J公式戦で1分け2敗と苦手だった磐田に雪辱した。

 10月の前回対戦で逆転負けしていただけに、DF山田暢は「そりゃあ、(期するものが)ありましたよ。リスクを負ってでもラインを上げた」と胸を張った。リーグ戦は現在9位。この日の観客動員数も1万1129人で埼玉スタジアムでの浦和の公式戦ワースト記録になった。チームを取り巻く状況は4年前と大きく異なるが「サポーターにタイトルを贈りたい」(ポンテ)という思いは同じだ。

 12月25日の準々決勝までには、FW田中やMF山田直らも復帰予定。巻き返しへの道は開いた。