<J1:清水2-1広島>◇第32節◇23日◇アウスタ

 清水はナビスコ杯準決勝で敗れた広島に雪辱した。MF兵働昭弘(28)DF岩下敬輔(24)で2点を奪うなど、今季初の公式戦4連勝を飾った。試合後、約束通り長谷川健太監督(45)がサポーターと踊った。

 健太が踊った!!

 今季初の4連勝で歓喜に沸くアウスタが一瞬だけ静まり返った。選手は勝利の儀式「勝ちロコ」に備え、ピッチ上で待機。「あれ?

 いない?」。静寂のまま約1分が経過すると、ロッカールームからスーツ姿の長谷川監督が照れくさそうに小走りで登場。この日、一番の歓声で迎えられると、パルちゃんに促され、列の中央に加わった。

 約束どおりの「勝ちロコ」を踊りきった。1年前に1度だけ経験していたが、退団が決まっている今だからこそ、意味があった。「照れくさいもんだよ。やっぱり間近にサポーターが喜んでくれる姿を見るのはうれしい。厳しい日程の中、本当に選手たちが頑張ってくれた」と、サポーターと選手に感謝した。

 10日間で4試合の強行軍は簡単ではなかった。この日、J通算150試合出場の兵働は「前半からだいぶきつかった。ハーフタイムは酸欠っぽくなっていた」と、明かした。それでも約4カ月半ぶりのゴールを決め「勝たないと(勝ちロコが)できないからね。監督も宣言していたし、なんとか勝ちたかった」と、満足そうにうなずいた。

 岩下に今季初ゴールも飛び出すなど、チームの勢いは間違いなく加速している。終了間際に超ファインセーブで相手シュートを阻止したGK西部も好調をキープ。6年間の「長谷川体制」のフィナーレを華々しく飾るべく、エスパルスのムードが高まってきた。【為田聡史】