2011年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)組み合わせ抽選が7日、マレーシアで行われ、初出場のC大阪は1次リーグG組に入った。山東魯能(中国)、全北現代(韓国)の強豪に加え、アウェーの場合、移動に約11時間を要するアレマFC(インドネシア)が相手。決勝トーナメント(T)進出へいきなり試練に立たされた。

 ACL初出場を決めたC大阪が“死のグループ”ともいえるG組に入った。中国、韓国の強豪に加え、遠方となるインドネシアのアレマFCが同組。中でも約5500キロの長距離移動を強いられるインドネシアでのアウェー戦は、最大の鬼門となりそうだ。

 アレマFCの本拠地マランは、インドネシアのジャワ島東部にあるスラバヤから南に約100キロの地にある高原都市。標高約500メートルで、幸いにも東南アジア特有の蒸し暑さは避けられそうだが、大阪からは飛行機とバスを乗り継いで、最短でも片道約11時間を要する。

 しかもマランで試合が行われるのは、ゴールデンウイーク真っただ中の5月3日か4日。Jリーグとの過密日程の中、出国ラッシュに交じって敵地への遠征を強いられる。

 もちろん、山東魯能や全北現代との試合も気が抜けない。山東魯能はホンジュラス代表FWレオンらを擁し、今季中国スーパーリーグで王者に輝いた強豪。また全北現代も06年のACL王者で、今季はKリーグ3位に甘んじたが、韓国代表DFチョ・ソンファンや元韓国代表FW李東国らが所属しており、そう簡単には勝てない相手だ。

 レビークルピ監督は「我々は対戦相手にかかわらず、決勝トーナメント進出を目指して戦う。難しい厳しい戦いになると思うが、我々には可能であると信じて戦う」と、1次リーグ突破に意欲をみせた。だが、チームには海外遠征のノウハウが少ないだけに試練の連続になることは間違いない。【福岡吉央】