G大阪のMF宇佐美貴史(18)が20日、堺市内で本格始動し、Jリーグの得点王と日本代表入りを今季の目標に定めた。「ガンバで試合に出て、去年の倍は点を取って得点王を狙いたい。リーグで結果を残して日本代表に入りたいですね」。昨年はリーグ7得点。今年は倍の14点以上を挙げ、リーグ最年少での得点王と初のA代表入りを狙う。

 昨年は選手層の厚いチームでリーグ26試合に出場。ベストヤングプレーヤー(新人)賞も受賞し、2月のU-22(22歳以下)中東遠征メンバーにも飛び級で選ばれた。今年はACLに加え、6月からロンドン五輪予選も始まるが、あくまで目指すはA代表。「アジア杯も見てますよ。すごく刺激になる」と、イメージを膨らませている。

 オフにはドイツの名門バイエルンから練習参加のオファーが届いたが断りを入れ、1月4日に日本で始動した。「それは僕の口からは言えません」と、多くは語らなかったが、将来の夢である海外移籍を実現させるためにも、Jリーグで今年以上の結果を残したいという思いが強い。

 この日はC大阪FW播戸の呼びかけで行われたフットサル大会に参加。ゴールを重ね「キレキレでしょ?」と、無邪気な笑顔で仕上がりの早さをアピールした。年末には車の免許も取得し、自転車ではなく念願のマイカー通勤を始める18歳。昨年以上に相手のマークも厳しくなることが予想されるが、プラチナ世代の希望の星として今年もフィールドで暴れまくる。【福岡吉央】