J1磐田所属時にリーグ優勝3回を成し遂げた元日本代表MF藤田俊哉(40)が「欧州での監督挑戦」を次の目標に掲げた。3日、東京・文京区のホテルで引退会見を開き「指導者として欧州で挑戦したい。選手時代から挑戦することが好きなので」と明かした。

 日本代表として04年アジア杯優勝メンバーで、磐田時代にも数々の実績を残した男が引退を表明してから6日。「8月から(日本協会の)公認S級コーチ・ライセンスを取り、来年の6月以降はオランダのVVVの下部組織で指導者としてスタートしたい」と早くも次の計画を練っていた。

 昨季限りでJ2千葉との契約が切れ、去就について熟考を重ね、1週間ほど前に引退を決断。横浜FCのFWカズ、札幌FW中山の「2大ベテラン」に報告すると、カズからは「寂しいな。お前の分までとは言えないけど、頑張るよ」という言葉を返されたという。

 日本代表DF吉田麻也(23)らが所属するVVV側からは既に1年後の受け入れの許可を得ている。「振り返ると五輪にもW杯にも出ていないけど、指導者として目指すのもいいかなと思う。(今回の目標は)難しい道のりかもしれないけど挑戦したい」と意気込んだ。【菅家大輔】