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クラブW杯:広島1-0オークランド>◇6日◇横浜
開幕戦はJリーグ王者の広島がオセアニア王者オークランド(ニュージーランド)を破った。今季リーグ得点王FW佐藤寿人(30)を中心に、魅力的なパスサッカーを展開。後半21分、MF青山敏弘(26)の豪快な右足ミドル弾で先制すると、広島名物のゴールパフォーマンスも世界の舞台で初披露した。9日の準々決勝ではアフリカ王者アルアハリ(エジプト)と豊田スタジアムで対戦する。
佐藤が、広島に新たな歴史を刻んだクラブW杯初ゴールを目に焼き付けた。「1発目は僕が決めたかったんですけどね。でもアオ(青山)にはハーフタイムで遠めから打てと言っていたんです。横で見てたけど、規格外のすごいシュート」と弟分の殊勲弾を“アシスト”した。
後半21分、MF青山の先制弾後は広島お得意のゴールパフォーマンス。DF森脇が予告していた釣りバージョンだ。動画サイトで100万回以上再生された1番人気を世界に発信した。DF千葉や森脇が魚役となり青山が釣り上げた。最後は佐藤が「ハイ、チーズ!」とシャッターも押して“記念撮影”で締めた。森脇は「次は歌手の振り付けをもじったもの」と再予告した。
攻撃でもGKからパスをつないだ理想の形で次々とゴール前にクロス。最前線の佐藤は動きだしの良さという持ち味を存分に発揮。リーグ22得点の存在感を世界に発信した。
二卵性双生児の兄、千葉のMF勇人を励ますためにも燃えた。Jリーグ個人4冠を受賞した3日、兄はシーズン中に痛めた左膝半月板損傷の手術を受けた。佐藤は「子どものころからシュート練習に付き合ってくれたおかげで今の僕がある」とあいさつした。大会前には「行けないけどテレビの前で応援してる」の電話に力をもらった。「次こそゴールを決める。リハビリの励みにしてほしい」と決意。この日から兄はリハビリを開始した。
07年浦和、08年G大阪、昨年の柏に続き、日本勢は初戦負けなしだ。最高位3位を超えるべく、次戦の準々決勝ではアフリカ王者アルアハリと対戦する。「ここからが大事。コリンチャンスやチェルシーとやりたい」。佐藤のゴールでつかみとる。【鎌田直秀】



