<J1:広島4-1G大阪>◇第7節◇24日◇広島ビ

 「お得意さま」だったはずなのに、逆にカモられた。G大阪イレブンは、サポーターから容赦ないブーイングを浴びた。怒号に交じり、ペットボトルも飛ぶ。3点差以上の勝利で首位浮上だった一戦で、9年間リーグ戦負けなしだった相手にまさかの3点差負け。広島に4失点以上するのは95年10月(0-5)以来15年半ぶりだった。

 カウンターパンチで、あっさりダウンした。開始28秒、キックオフから1度もボールに触らないまま先制を許した。「集中力を欠いていたと思うし、入り方が…」とMF遠藤。ACLを含めた今季6試合目でMF宇佐美貴史(18)が初のスタメン落ち。だが、結果的には中盤でタメができず裏目に出た。

 負ければ1次リーグ敗退の危機だった20日のACL済州戦を、3-1で乗り切った。どこかで、重圧を乗り越えた安堵(あんど)感があったのだろうか。遠藤は「頭も体も判断を早くしないといけない」と課題を挙げた。【近間康隆】