鹿島が「内田効果」で4期連続黒字を計上した。26日に茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで定時株主総会を開き、10年度の決算などを承認した。経済不況により09年度から広告料収入が約9400万円、入場料収入が約2700万円減となったが、昨夏の日本代表DF内田篤人(23)のシャルケ移籍で生じた違約金1億5000万円(推定)を中心とした「臨時収入」で収益をカバーできた。

 11年度は東日本大震災の影響でクラブハウス、練習場、選手寮の補修費用が5000万円ほどかかる見込みという。入場料収入も減る可能性があるが、井畑社長は「3000万円前後の経常損益(黒字)を目指す」と明言した。鹿島の総力を結集して苦境を乗り越える。