C大阪のレビークルピ監督(58)が22日、G大阪とのACL決勝トーナメント1回戦(24日・万博)で、日本代表MF乾貴士(22)を先発から外す可能性を示唆した。この日の紅白戦で乾を控え組に回し、MF中後をマルチネス、キム・ボギョンとともにボランチに配置する今季初の4-3-2-1のシステムを選択。「(乾は)もっとゴールに向かう意識を高めないと。次の試合は勝つしかないし、勝つためのオプションの1つ」と説明した。

 チームの顔である乾が先発を外れるとなれば、ケガや出場停止をのぞけば、08年6月28日の熊本戦(熊本)以来、約3年ぶり。乾は「多分そうなると思うが、どんな状況でも自分が出た時にやるべきことをしたい」と話した。

 チームはリーグ戦ではここ4試合連続で先制点を許しており、3ボランチは攻撃力の高いG大阪に先制点を与えないことが狙い。1次リーグ最終節の山東魯能戦では、長身ぞろいの相手に今季初の2トップが機能し、ベスト16進出を果たした。G大阪戦でも新布陣がハマれば、8強進出も近づいてくる。【福岡吉央】