<ACL:水原三星2-0名古屋>◇決勝トーナメント1回戦◇25日◇水原

 今季の不振を象徴するような、負けっぷりだった。アジアの頂点を目指した名古屋は8強にも残れなかった。過去6戦し5勝1分けと得意の韓国勢との戦いだったが、水原三星に完敗した。

 けが人続出の苦境。DF田中マルクス闘莉王(30)の相棒にはプロ初先発のDF新井を起用せざるを得なかった。リーグ出場ゼロでACLも初出場の若手が前半23分に相手FWに競り負け、先制ゴールを献上。同43分には中盤の要MFダニルソンが右足を痛めてピッチを退いた。負の連鎖が止まらない。闘莉王は「最近はアクシデントが多い」と嘆いた。

 後半12分には新井を支えるはずのGK楢崎と闘莉王の看板選手2人の連係ミスから、まさかの失点を食らって自滅。ストイコビッチ監督は「負けはしたが、そこまでがっかりはしていない。最大の目標であるJリーグに集中できる」と強がったが、このままではリーグ連覇にも疑問符が付く。