<J1:新潟1-1C大阪>◇第18節◇25日◇東北電ス
C大阪が執念でドローに持ち込んだ。敗色濃厚の後半ロスタイムに途中出場のDF酒本憲幸(26)が同点弾を決め、新潟と引き分け。累積警告や五輪組の不在などでレギュラー陣4人を欠く苦しい布陣の中、今季チーム最多となる26本のシュートを放ち、勝ち点1をもぎ取った。これでアウェーでは5試合連続負けなし。04年から続く新潟戦のリーグ戦不敗記録も9に伸ばした。
チーム一丸でつかんだゴールだった。後半48分、MF乾からパスを受けたDF酒本は、迷わず右足を振り抜いた。アウトサイドにかけたシュートは、ゴール左上にライナーで突き刺さる起死回生の同点弾。チーム在籍最長の9年目ながら、今も自転車通勤を続ける庶民派の男が、J1では06年9月30日鹿島戦(長居)以来、4年9カ月ぶりの得点でチームを救った。
「いいパスが来たので、落ち着いて決められた。ゴールはうれしかったですけど、勝てなかったのが…。全員が納得していないと思うが、負けなかったことを前向きに考えたい」。
この日はMFマルチネス、キム・ボギョンが累積警告で出場停止、DF上本も右太もも裏痛で欠場。さらにクウェート遠征から帰国したばかりのU-22日本代表MF清武ら五輪組3人も、疲労を考慮され当初の予定を変更して新潟入りしなかった。
そんな苦しい台所事情の中、この日のシュート数は今季最多の26本。またも決定力不足を露呈する結果となったが、レビークルピ監督は「内容では今季ベストゲームの1つ。これだけチャンスを作っているので、あとはゴールという結果に結びつけることができれば順位も上げていける」と評価した。
6試合ぶりに先発復帰し、チーム最多の9本のシュートを放った乾も「内容はよかったし、全然ダメだったわけではない」。次節は7月2日柏戦(長居)。順位は13位と苦戦が続くだけに、首位相手に爆発的な攻撃力を発揮し、上位浮上へのきっかけをつかみたい。【福岡吉央】



