<J1:川崎F0-1浦和>◇第19節◇30日◇等々力

 浦和は川崎Fに競り勝ち、リーグ戦で今季初の連勝をもぎ取った。日本代表ザッケローニ監督の御前試合で、MF柏木陽介(23)、MF山田直輝(21)ら代表候補選手が決定機を演出。8月1日から始まる代表候補合宿に弾みをつけた。

 攻撃の中心には「浦和の太陽」がいた。前半10分、DFラインからワンタッチでゴール前へ。山田直からヘディングパスを受けた柏木は、ゴール前に大きく空いたスペースへ走りだしていたFWマルシオ・リシャルデスへ技ありの優しいパス。絶妙な位置へのスルーパスに、相手DFのオウンゴールを誘った。「調子が戻っている。やっとああいうパスを出せたなという感じ。よく言えばアシストをつけたかった」と白い歯を見せた。

 勝ち点を積み重ね、チーム全体に自信が満ちてきた。DF永田も「(柏木)陽介にボールが集まって、うまく使っていい攻撃ができている。いい流れを崩さないようにしたい」と手応えをつかんでいた。太陽とともに、さらなる高みを目指す。