<J1:福岡2-1川崎F>◇第21節◇14日◇レベスタ

 福岡のFW城後寿(25)が、奇跡のJ1残留への希望をつないだ。篠田善之前監督(40)の電撃解任の後を受けた元日本代表MF浅野哲也監督(44)の就任2戦目、ホーム初戦。川崎Fに先制されたが後半、悩めるエースFW城後の2発で鮮やかに逆転勝ちした。

 「点が取れずに正直あせっていた。ピッチに立つのも苦しくて…」。2発を決めた5月7日の横浜戦からゴールが遠かった。チームは最下位を爆走。リーグ戦4試合連続無得点中で、ついに篠田前監督が解任された。「篠田監督1人が悪いわけではない。でもだれか責任をとらないといけない状況。申し訳ない気持ちでいっぱいだった」。不振の責任を心の中で背負い、新監督の前で結果を出した。

 ホーム初陣を最高の形で飾った浅野監督も、喜びを隠さなかった。「(日本)代表で点を決めて以来のうれしさ、かな」。しかし、緩めた表情は、すぐに引き締めた。「うちは勝ち点3を取り続けないと(残留の)可能性がなくなる。点を取らなければいけない」。失点のリスクを背負っても、点を取りにいく。「何かを変えていかないと勝てない。これを機に変わらないといけない」。3勝目の喜びに浸ることなく、城後は残りの戦いに目を向けた。【実藤健一】