<J1:磐田2-1清水>◇第25節◇10日◇静岡
清水はFW大前元紀(21)のゴールで1点差に迫ると、後半20分から新加入のMFフレドリック・ユングベリ(34)を投入。見せ場はつくったものの及ばなかった。
ボールは無情にもゴールの中に吸い込まれた。前半終了間際の45分。7枚の壁の頭上を通過し、磐田DF駒野の鋭い弾道のシュートが清水ゴールに襲いかかった。GK山本海は喪章が巻かれた右腕をいっぱいに伸ばしブロック。シュートを阻止したかのように見えたが、バウンドしたボールはラインを越えた。
「独り立ちする姿を天国から笑顔で見ていてほしい」。公私共に面倒を見てもらった先輩でありコーチだった真田さんへの思いを込めて、ゴールマウスを守った。前半14分には相手攻撃陣と1対1のピンチを迎えたが、足元の難しいシュートをがっちりキャッチ。同27分には積極的な飛び出しを見せるなど気迫を前面に押し出した。この試合、誰よりも勝ちにこだわり、またGKとして無失点にこだわったはず。だが、後半17分にも失点し、2点のビハインドを背負った。
チームの危機を救うべく助っ人が立ち上がる。MFユングベリが、ユニホーム姿でゴトビ監督からの指示を受けピッチに向かおうとしていたときだった。同18分、FW大前のゴールが決まり1点を返すと同20分、MF小野に代わり、ついにMFユングベリがJリーグのピッチに立った。「勝者のメンタリティーを植え付けたい。ここに来た目的は、チームが勝つこと」。同39分、ゴール正面やや左からのFKで直接ゴールを狙ったが、惜しくもゴール左に外れ、頭を抱えた。反撃も1点で終わり、再開初戦で痛い黒星を喫した。【為田聡史】



