<J1:鹿島1-1名古屋>◇第26節◇18日◇カシマ
名古屋がDF田中マルクス闘莉王(30)の「頭」で、優勝戦線に踏みとどまった。アウェーの鹿島戦で先制されたが、闘莉王が後半37分にCKのこぼれ球を頭で押し込み同点。さらに後半ロスタイムに鹿島のゴール正面のFKを、頭でクリアして1-1の引き分けに持ち込んだ。3位横浜と1-1で引き分けた首位G大阪と、勝ち点差4のまま追走する。
闘莉王が「頭」を使って勝ち点1をたぐり寄せた。1点を追う後半37分。左サイドのDF阿部からのクロスのこぼれ球に、頭を合わせて同点弾を押し込んだ。本人は「たまたま」と素っ気なかったが、今季2得点目はチームに貴重な勝ち点をもたらした。
後半ロスタイムの大ピンチも闘莉王の頭が救った。鹿島のゴール正面のFK。GK楢崎に近づいて耳打ちした。「壁を越えたら、オレが守るから」。ゴール前、楢崎を右側に立たせ、自らチームメートが作る壁の左側に立った。そして鹿島MF野沢のシュートを頭ではね返した。「もしかしたら来るかなと思った。勝ち点1を持って帰れるのはうれしい」。鹿島MF増田にも「経験値がすごい」と言わしめた。
鹿島には敵地で通算4勝17敗と分が悪かった。リーグ優勝した昨季も鹿島には2戦2敗。さらにストイコビッチ監督が前節柏戦で退席処分を受けてベンチ入りしていなかった。右足首のけがから8試合ぶりに復帰した楢崎は、その間、キャプテンマークを巻いた闘莉王に「巻かなくてもリーダーだけど、自分の気持ちもくんでくれていた。感謝している」。連覇へ可能性をつなぎ、結束力は高まっている。【保坂恭子】



