仙台「絶好調コンビ」が組めなくなる恐れが出てきた。8戦連続スタメンのFW太田吉彰(28)は左顔面のヘルペスの影響で休んでいたが22日、4日ぶりに合流。顔に発疹の跡が痛々しく残る状態でばんそうこうを貼りながらプレーした。7月31日の柏戦から8戦中7戦でスタメン2トップをFW赤嶺と組んできた。2人のコンビネーションは向上し、赤嶺はこの7戦で5得点を挙げてきたが、必勝2トップに黄信号がともった。

 10日前後から後頭部付近が腫れ始め、18日夜に一気に発疹が出た。「本当に痛かった」と太田。20、21日と丸2日間は完全静養。病院での診断は精神的疲れからくるヘルペスだった。手倉森監督は「太田も気丈な男だからね。疲れていても『大丈夫です』って言っちゃう。でも体は正直。疲れていたら正直に言えるチームにしたい」。

 この日の紅白戦ではFW柳沢がスタメン組。だが太田も明日24日の3位横浜戦へ出場意欲を燃やす。「疲れは全然ない。ヘルペスも、もうかさぶた。大丈夫です。休んで体力面も万全です」。手倉森監督も「FW陣は全員調子がいい。柳沢も太田も先発の可能性はある」と話す。22失点でリーグ最少失点の仙台と23失点で続く横浜の堅守対決。柳沢、太田のどちらが先発しても先制点は欠かせない。【三須一紀】