C大阪のレビークルピ監督(58)が今季限りで退団する可能性が高いことが10日、分かった。戦力補強を巡り、同監督とクラブ側の方向性の違いが原因となったようだ。

 クラブは今月に入り、6年目となる来季の契約延長のオファーを提示した。だが、レビークルピ監督は続投の条件として「来年も日本でやるなら優勝を狙いたい。でも、C大阪にはそれだけの戦力がいない」と大幅補強を要求した。

 関係者によると、C大阪の今季の強化費はJ1の18クラブの中で「下から4番目」で、来季も今年並みの予定であることから「代表クラスの選手をそろえるのは厳しい」のが現状。

 クラブは今季チームをACL8強へと導き、日本代表MF清武、U-22日本代表MF山口、扇原ら多くの若手を成長させた手腕を高く評価。続投を要請しているが、同監督は「5年日本でやって、モチベーションを保つのが難しい」と漏らしている。

 退団が決まった場合、新監督は実績のあるブラジル人を最有力候補として、人選を進めていく予定。チームは攻撃の起点を担うMFマルチネスとも来季も契約を結ぶ予定。レビークルピ監督退団後も、ブラジル路線を継承していくことになりそうだ。