仙台が危機回避へ収穫を得た。16日の天皇杯3回戦福岡戦、19日の浦和戦で主力4人の欠場が濃厚なため、10日に山形との練習試合で代役をテスト。FW赤嶺真吾(27)ディエゴ(27)武藤雄樹(23)のゴールで“みちのくダービー”を3-2で制し、手倉森誠監督(43)は「コンビネーションの意識が大きかった」と満足そう。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場へ大事な2試合に弾みをつけた。
手倉森監督の口ぶりが確かな手応えの証しだった。山形の練習場に出向いてのテストマッチ。「気持ちよく(ボール)ポゼッションができたし、みんなが共通理解を持ってやれた」。45分×3本合計で3-2の逆転勝ちとスコア上は接戦でも、ボールキープやパスワークの巧みさで圧倒してゲームを支配した。
16日に福岡戦、19日に浦和戦が控えるが、主力4人がそろって欠場する可能性が高い。FW柳沢がこの日左膝を手術、MF富田は左太ももを肉離れし、代表戦を抱えるDF■とMF梁も出られない。「田村を久しぶりにボランチで見たかった」(手倉森監督)という1本目は、富田の代役にMF田村、梁の代わりにMF松下を入れてスタートした。先制を許して得点こそ奪えなかったが確かな連動性を見せ、2本目では右サイドバックに入った田村のクロスにFW赤嶺が頭で合わせて同点。代役ボランチとして適性を発揮した田村は「福岡も浦和も点を取りにくる。守備から入ってバランスを取りたい」と目をぎらつかせた。
1本目はサイドハーフ、2本目はボランチと代役としてフル回転する可能性がある松下は「今日4人が代わったけど、特に違和感はない。このままいけば2連戦は大丈夫」とうなずいた。同点弾の赤嶺が「何人かが前で動いてくれたのでスペースを見つけられた」とコンビネーションに好感触を口にすれば、MF関口も「問題なかった。4人代わってもすんなりできたので、不安はない」と言い切った。
FWディエゴ、武藤も得点で結果を残し、選手層の厚さを見せつける形に。手倉森監督は「2トップになったり3トップになったり、アビスパ戦でできそうな手応えはあった。縫っていくようなコンビネーションを見せてくれた」と合格点をつけた。誰もが自信を深めた新布陣でACLへの扉をこじ開ける。【亀山泰宏】※■は十の下に日を2つ縦に並べ、十の縦棒が1つ目の日を貫く



