攻守の要をあえて休ませる。仙台手倉森誠監督(44)は13日、左太もも裏に不安を抱えるDF角田誠(28)を、16日の天皇杯3回戦(対福岡)で起用しない可能性を示唆した。左太もも裏に「違和感とちょっと痛みもある」という角田。10日の山形との練習試合で途中交代し、この日の練習も早々に切り上げた。本人は「最近試合もしてへんし、やりたい気持ち」と残り全戦フル出場へ意欲を見せた。しかし同監督は「慌てて治しても、試合でけがをするリスクがある。福岡戦を休ませれば、(19日の)レッズ戦に万全でいけるかな」と話した。

 ただでさえ故障や代表戦などで、主力4人が欠場する16日からの2試合。攻守に欠かせないボランチ角田不在となれば、状況は厳しくなる。それでも手倉森監督は、チーム状態に手応えを感じている。代役候補となるMF松下、田村らが好調で「他の人を起用した時のサッカーが楽しみだし、選手層が厚いことを証明できればいい」と言い切った。左太ももを肉離れしているMF富田も26日のG大阪戦には間に合う見込み。今は自信をもって治療に専念させ、ラストスパートに備える。【亀山泰宏】