<J1:清水1-2柏>◇第32節◇20日◇アウスタ
柏の優勝が、いよいよ近づいてきた。アウェーで清水と対戦、ネルシーニョ監督(61)の機敏な選手起用で逆転勝利をおさめ、首位を守った。前半は守備が機能していないと判断し、2トップを1トップにシステム変更。後半開始時に2人を同時に代えて流れを引き寄せた。試合途中には相手選手に食ってかからんばかりに激高するなど、勝利への執念を全身で表現した。これで勝ち点を68に伸ばし、2位名古屋とは3差。次節26日のホームC大阪戦で、J史上初の昇格初年度優勝を狙う。
1-1の後半28分。MFレアンドロが清水ベンチ前でボールをキープしようとすると、清水MFヨンアピンに倒された。ファウルの判定。すると、ネルシーニョ監督はテクニカルエリアを飛び出し、相手ベンチ前で相手に食ってかかった。「カードだろ!」。これに清水MFユングベリも応戦。つかみ合いになりそうなほどエキサイトした。
指揮官は試合後、「熱気が作用しただけ」と涼しい顔で話した。それだけ勝利を追い求めていた証しだ。
選手起用でも手腕を発揮した。前半途中で2トップを北嶋の1トップに変更。さらに後半開始時に北嶋を下げMF沢を投入し中盤を活性化。流れを変えて後半17分の工藤の同点ゴールにつなげた。
19日に名古屋に勝ち点で並ばれていたが、優勝への重圧は指揮官にはない。「状況は分かっている。名古屋がどうなろうと、我々のアドバンテージは変わらない」。次節はホームでのC大阪戦。下位の結果次第では歓喜の舞台となる。【加納慎也】



