初実戦で左足をアピールだ!!

 磐田は25日、東海リーグ1部の東海学園大と28日に練習試合(磐田・大久保グラウンド、30分×3)を行うことを発表した。森下仁志監督(39)就任後、初めての対外試合となる。今季、鹿島から期限付き移籍で加入したDF宮崎智彦(25)は「相手うんぬんより練習の集大成を見せる。開幕戦からいくつもりなので、全力でやっていきたい」と、左サイドバックのスタメン獲得へ活躍を期した。

 流通経大で1年からレギュラー。卒業後の09年、鹿島に入団したもののリーグ戦出場は翌10年の4試合にとどまった。昨季はJ2横浜FCに期限付き移籍し、28試合出場で1ゴールと経験を積んだ。磐田からのオファーに「J1で実力を試してみたい」とステップアップ。森下監督の豊富な練習量にも「横浜FCの時よりボールを使って動く分、大丈夫。厳しいけどやりがいを感じてます」と充実した表情を見せる。

 磐田にとっても貴重な存在だ。現在、左利きの選手はDF金沢と2人だけ。左サイドバックには昨年の開幕から夏までDFパク・チュホがいたが、バーゼル(スイス)に移籍後は、那須と山本脩が起用され固定できなかった。那須が柏に移籍したこともあり、このオフ最大の補強ポイントだった。即戦力としての期待は高い。左足の精度はもちろん「右足も蹴れると言われます」と自信あり。ならヘディングは?「入る気がしない」と笑った。フィニッシュは他の選手に託し、決定的なクロスを供給する。【石原正二郎】

 ◆宮崎智彦(みやざき・ともひこ)1986年(昭61)11月21日生まれ。東京・西東京市生まれ。5歳でサッカーを始める。東京ユースから進んだ流通経大では、関東大学リーグ優勝2度、総理大臣杯優勝1度。170センチ、65キロ。左利き。独身。血液型A。