<プレシーズンマッチ:岐阜1-0磐田>◇25日◇岐阜・メモリアルセンター長良川競技場

 磐田は25日、J2岐阜とプレシーズンマッチを行い、敗れた。前半から単調な攻撃が続きリズムを作れなかったが、後半途中から出場したU-23韓国代表MFペク・ソンドン(20)が持ち味の果敢な飛び出しを見せて、攻撃陣をけん引。骨折で離脱したFW山崎や金園の穴を埋める切り札的存在として、存在感を示した。

 爆発的なスピードと切れ味鋭いドリブルで敵陣を切り裂いた。FW押谷に代わり後半28分から出場したペクは、同40分に中央からドリブル突破を仕掛け強烈なミドルシュートを放った。1点を追うロスタイムにもクロスに反応し、右足でシュート。わずか17分間の出場で攻撃の形を見いだせないままでいたチームを活性化させた。

 ペクは「ゲームの流れをつかめた時に試合が終わってしまって残念だった」と振り返った。前半はボールをつなぐことを意識し過ぎたため、ミスからボールを奪われた。後半も同様のシーンが続き、ペクは相手の背後を突く動きで相手DFをかく乱。ショートパス主体の組み立てからロングボールが増え、攻撃の幅が広がった。終盤は本来のパスサッカーを展開できるようになり、森下仁志監督(39)は「(ペク)ソンドンは縦の動きを判断よくできる。ボールが動くようになった」と冷静に分析した。

 磐田でのゲームはこの日で2試合目。初実戦となった鹿児島キャンプの神戸戦ではボールを受けることができず、前線で孤立したが「今日は初めて出たときよりも他の選手と近い位置でプレーできた。ボールを受けるタイミングもよかった」と手応えを示した。

 チームは来月3日に完全非公開で最後の練習試合を行う予定。攻撃の鍵を握るペクと他選手とのコンビネーション強化が、開幕までの課題となる。