<ナビスコ杯:浦和1-0仙台>◇1次リーグ◇20日◇埼玉
仙台が今季初黒星を喫した。敵地で浦和相手に主導権を握りながら決めきれず、後半4分にセットプレーから失点。それでも、テストした新システム「4-2-3-1」の出来はまずまず。リーグ戦で出場機会のなかった選手も試し、収穫はあった。これでアウェー浦和戦7戦未勝利となったが、悔しさを糧に24日のリーグ第3節大宮戦(ユアスタ)に向かう。
仙台が今年“初めて”負けた。タイ遠征ではブリラムに敗れたが、PK戦だった。開幕前の練習試合を含め、90分以内で負けたのは12年初。手倉森誠監督(44)は「練習試合から(数えて)初めて負けた。そこを糧にしたい。新しくチャンスをもらった選手が悔しさを知ったという点で、今日の負けは意味がある」と悔しさをかみしめ、前を向いた。
新オプション「4-2-3-1」にメドは立った。前半15分にはGK林のロングフィードをFWウイルソンが頭で落とし、MF関口が左サイドを突破してチャンスを演出。MF武藤も2列目から再三の仕掛けでゴールに迫った。手倉森監督は「(前線に)多く出入りができて、ボールが出たことは良かった」と一定の評価を与えた。一方で今季初失点はCKから。DF朴がマークを外した隙を突かれた。主導権は握っていただけに、DF上本も「セットプレー1発でやられたのが悔やまれる。負けた気がしない」と振り返る。
あとは決定力だが、本気でタイトルを狙うからこそ、簡単に片づけるわけにはいかない。MF角田は「最後の部分でもスピードが上がりすぎていて、正確さに少し欠けるのかも」と分析する。さらに「主導権を握ったから(良かった)と思っている選手がいたら、それは違う。変えたシステム、新しい選手も良かった。でも、勝たな、何も得られない」と、シビアに現実を見た。「今日の負けをいい薬にしたい」と結んだ指揮官も思いは同じ。中3日で大宮戦。反省を生かし、悔しさを晴らす舞台はすぐに用意されている。【亀山泰宏】



