<J1:磐田1-0柏>◇第4節◇3月31日◇ヤマハ

 昨季王者を完封で返り討ちにした。磐田は柏に快勝。エース前田遼一(30)の2戦連続ゴールをGK八田直樹(25)を中心とした守備陣が守りきり、リーグ3連勝を収めた。04年6月26日の広島戦以来、2位に浮上。3月は公式戦4試合負けなしで乗り切った。次節は仙台と首位攻防戦を迎える。

 度重なるピンチも、体を投げ出して守った。後半は強力な攻撃力を誇る相手の外国人3人にほとんど仕事をさせなかった。磐田は前半26分に挙げた前田の先制点から64分間、高い集中力を保ちゴールを死守。後半30分と33分に好セーブを見せた八田は「僕らが守りきれば勝てると思った。気持ちを前面に出した」と、試合終了と同時に両手を突き上げて喜びを爆発させた。

 開幕戦以来の無失点で完封勝利は今季初。守備の安定感は試合を重ねる度に増してきている。がむしゃらに守るだけではない。緻密なラインコントロールが功を奏している。この日は、DF藤田とチョが小刻みにDFラインの上げ下げを指示。自軍の中盤と最終ラインをコンパクトに保つことで、相手攻撃陣がゴール前で自由にプレーするスペースを消した。森下仁志監督(39)は「守備に関して規律とルールを徹底している」。藤田は「こぼれ球が拾えるようにラインを高めにした。オフサイドも取れていた。守備は手応えを感じている」と胸を張った。

 守備の安定が自慢の攻撃を支えている。決勝点の前田は「今日は八田を中心とした守備陣が頑張ってくれたおかげ」と感謝した。昨季までのようにDFラインが大崩れすることはなく、今季は2節から2試合連続で逆転勝ち。この日は先制点を守り抜く粘り強さを発揮した。八田は「強いチームに勝たなければ上にはいけない。しっかり勝ちたい」。仙台との大一番に勝てば、ついに首位だ。【神谷亮磨】