<ナビスコ杯:仙台2-0鳥栖>◇1次リーグ◇4日◇ユアスタ
仙台がホームで鳥栖を圧倒し、ナビスコ杯初勝利を挙げた。後半6分にMF松下年宏(28)の直接FK弾で先制。さらに同17分にMF角田誠(28)が芸術的なミドルシュートを突き刺し、追加点を奪った。ここまでリーグで5位につけるなど勢いに乗る鳥栖を蹴散らし、7日にホームへ磐田を迎えるリーグ首位攻防戦に弾みをつけた。
松下が、自らの存在を誇示した。後半6分、ペナルティーエリアの外側左の位置で獲得したFK。迷わずボールをセットして右足を一閃(いっせん)。ニアサイドのポストを巻いて、直接ねじ込んだ。「自分のストロングポイント。自信を持ってるし、プレッシャーはまったく感じない」。普段は紳士的なナイスガイだが、得意のFKとなれば超がつくほど強気な男に変身する。試合前日はMF太田と居残りでFK練習。太田が帰った後も「違う。もっと(右足を)ムチみたいにしならせたいんだよな」とつぶやきながら、1人黙々と蹴り続けていた。
後半17分には相手のクリアを拾った角田が追加点。代名詞の弾丸ミドルではなく、回転をかけて左隅へ鮮やかな弧を描いた。今季日本代表入りを目指す角田は、常々「もっと攻撃に絡まないと」と話してきた。自慢のフィジカルを中盤の対人プレーで発揮し、さらにこの芸術的1発。リーグ戦からメンバーを大量に入れ替えた中でもスタメン出場し、柳沢の交代後はキャプテンマークを巻いた。手倉森監督の「中心としてやってほしい」という信頼に結果で応えた。
この日は移籍後初先発のDF内山、プロ初先発の原田を両サイドバックに配置するなどフレッシュな顔触れ。MF関口や太田を休養させるなどチームの底上げを強く意識しながら、キッチリ完封した。前日に予定の飛行機が欠航し、この日羽田を経由して新幹線で仙台入りするなどお疲れモードの鳥栖との差は歴然。完勝を自信に、次は磐田を返り討ちにする。



