2連勝中でJ2・5位につける山形に暗雲が立ち込めた。天童市内で行った18日の練習をFW万代宏樹(26)が回避。MF宮阪政樹(22)も軽い運動とランニングだけにとどめ、早めに切り上げた。奥野僚右監督(43)は、2人の状態について「どうだろう?」と明言を避け、グラウンドを引き揚げた。

 万代は15日の富山戦(1-0)に先発出場しながらも、後半25分に途中交代。痛みを訴える場面はなかったが、脚部に張りが出た模様で現状はメディカルチェックの結果待ち。ただし、複数の関係者は「明日、明後日には出てくるんじゃないか」と軽症をうかがわせていた。

 宮阪に関してもボールを使った練習とランニングをこなしていたことから、太もも裏の張りなどの軽症とみられる。今季は、新人ながら開幕から8試合すべてに先発出場。初めて経験する独特の緊張感の連続に、見えない疲労がたまっていたことは間違いない。

 両者とも北九州戦(22日)への出場は様子を見てから。奥野監督は「(できれば2人に)出てほしい。でも今季は(中断期間がないため)総合力の戦いになるし、累積警告やけがすることは必ずある。いろんな人に準備してもらいたい」とリザーブ陣の奮起にも期待していた。【湯浅知彦】