複数クラブが競合しているU-19日本代表DF植田直通(熊本・大津3年)が、鹿島のジョルジーニョ監督(47)から直接口説かれた。25日の茨城・鹿嶋市内で行われた練習に参加。練習後に自ら乗り出した同監督から「センターバックとして評価している。ぜひ来てほしい」と、直接声をかけられた。浦和や横浜に続く練習参加で、植田も「レベルの差を感じた。すごくサッカーがやりやすい雰囲気だった」と、好印象を受けた。

 昨年7月に行われたU-17W杯では、レギュラーとしてベスト8入りに貢献した。185センチの長身でスピードがあり、足元の技術も高い。この日の7対7のミニゲームでも、鋭いインターセプトからミドルシュートを放つなど、実力の片りんをみせた。幼少期から中学まではテコンドーにも励み、全国大会で優勝したこともある逸材。屈強な体格とともに、精神面でも強さを持つ。

 鹿島関係者は「来てくれれば10年は安泰」と話すほど評価は高い。植田は、東京などを含めた複数クラブから進路先の期限について「インターハイ前には決めたい」と話し、夏までには決定する見込みだ。

 ◆植田直通(うえだ・なおみち)1994年(平6)10月24日、熊本・宇土市生まれ。小学校からテコンドーとサッカーを行い、高校は熊本の強豪・大津に進学。U-17日本代表として同W杯にも出場し、8強入りに貢献。家族は両親、姉、妹。185センチ、73キロ。