<ACL:アデレード1-0名古屋>◇決勝トーナメント1回戦◇29日◇ハインドマーシュ・スタジアム

 名古屋が敗退した。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦、アウェーでアデレード(オーストラリア)に0-1で屈した。2年連続で8強入りを逃し、悲願のアジア王座への可能性を絶たれた。日本勢で勝ち上がった3チームの先陣を切ったが、あっさり姿を消した。

 名古屋が敵地で競り負け、アジアの舞台から消えた。点が取れない。絶不調のチーム状況を象徴するような敗戦だった。失点は前半42分。相手シュートがDFに当たりゴール前にこぼれた。混戦でMF小川とGK楢崎が交錯した脇をボールがコロコロと転がり、ゴールラインを越えた。後半に必死で反撃したがゴールが遠い。終了間際のMF藤本の決定的な直接FKもポストにはじかれた。

 2年連続して、敵地で8強入りを阻まれた。ストイコビッチ監督は「動揺はしていない。前線があまり良くなかった。いい試合はしたが、勝つためには得点しないといけない。その代償を払った」と強がったが、チーム状態は最悪。この試合までJリーグでは5戦し1勝4敗。舞台が変わっても勝てなかった。リーグでも13位と低迷。ACLも敗退した。好材料が一切ないまま中断期間に突入する。