<J1:東京0-1神戸>◇第32節◇17日◇味スタ
神戸が東京を下し、3カ月ぶりの白星で西野前監督解任ショックを振り払った。前半27分、22歳のルーキーDF奥井がプロ初ゴールとなるミドル弾。4月下旬に和田監督解任時に続き、今季2度目の指揮官となった安達亮監督(43)の胸に飛び込み、喜びを爆発させた。
「今までは心のどこかに、足を引っ張らないようにとか、先輩がカバーしてくれるだろうという甘い気持ちがあったが(西野監督解任で)責任を持ってやろうと思った。全員でハードワークできたと思う」
豪雨の中の肉弾戦だった。先制後、前半途中からピッチに水たまりができ始め、後半にはピッチ全体が、完全に水浸し。互いにパスがつながらず、ドリブルもできない中、全員が体を張り、1点を死守した。
8月18日の札幌戦(札幌厚別)を最後に9試合勝ちがなく、8日に西野前監督が解任された。今季2度目の指揮官解任劇を受け、選手たちは緊急ミーティングを開き、J1残留への熱い思いを再確認。16位G大阪が勝ったため、J2降格圏との勝ち点差は2のままだが、J1残留争いを繰り広げる中で、貴重な勝ち点3を積み上げた。
負けられない戦いを白星で飾った安達監督は「選手もスタッフも少し気持ちが楽になるのかな」と安堵(あんど)の表情。ゲーム主将を務めたFW大久保も「(勝利の味は)全然違うね。ボールがどこで止まるか分からないし、頭が疲れたけど、勝ててよかった」と、胸をなで下ろした。
残り2戦は柏、広島と上位陣との対戦が残っており、まだまだ気は抜けない。それでもJ1残留を目指す神戸にとって、この日の勝利は、イレブンに勇気を与える大きな1勝となった。【福岡吉央】



