名古屋の元日本代表MF金崎夢生(むう、23)が今季で退団することが27日、分かった。複数のJリーグ関係者によると、来季の構想から外れ、この日、来季契約を更新しないと伝えられた模様だ。

 今季もここまでリーグ31試合に出場し5得点。主力としてサイドを主戦場に突破力を発揮していたが、10年に大分から名古屋に移籍した際に結んだ3年契約が満了するこのタイミングで退団する運びとなった。昨年夏にも欧州から練習参加の打診があった。海外クラブが興味を示し続けており、去就が不透明。主力として計算しづらい点などが、今回の判断理由の1つとみられる。

 19歳でA代表デビューを果たした大器も名古屋では伸び悩み、ロンドン五輪代表も逃した。ただ、移籍金ゼロで獲得できることから興味を示すクラブは多そうだ。新天地を海外に求める可能性もある。

 ◆金崎夢生(かなざき・むう)1989年(平元)2月16日、三重県生まれ。兵庫・滝川二から07年に大分入りし、10年に名古屋移籍。J1通算149試合16得点。09年1月のアジア杯最終予選イエメン戦(熊本)でA代表デビュー。国際Aマッチ通算4試合0得点。180センチ、70キロ。