目指すは自身初の2ケタ得点だ!
仙台が13日、広島と練習試合を行い、3本合計2-3で敗れた。故障者を抱えるチームが全体的に攻め手を欠く中、MF太田吉彰(29)が1本目の41分に先制弾。今季から11番を背負って点取り屋への変身を誓う男が、王者相手に豪快なゴールを奪ってみせた。
梁の右CKのクリアボールを、右足で完璧に捉えた。太田も「うまくミートできた」と自画自賛したほど、痛快な一撃だった。右ふくらはぎがつってしまい、直後の43分には交代となったが、これは温暖な宮崎で思う存分走り回った証拠。順調な調整を続けている。
もともと数字にはこだわる。ただ、今季の意気込みは半端ではない。初めて11番のユニホームで試合に臨んだ1日には「点を取る人が背負う番号。背番号くらいは取らなきゃいけないかな~」。冗談めかした口調だったが、目は本気だった。この日も「トップ下の選手が点を取らないと。去年はそこの点数が少なかったから、優勝できなかった」と表情を引き締める。
自己最多は06年の9発。昨季は4月までに4点を稼ぎながら、中盤以降に上積みできなかった。アシストや運動量など貢献度は絶大で、フィールドプレーヤーではチーム唯一の全試合出場を果たしたが「そこ(4月)で消えちゃった」と戒める。今季は同じタイプの佐々木、広島戦でトップ下にも入ったヘベルチと2列目のポジション争いがさらに熾烈(しれつ)。キャンプでも「結果を残さないとスタメンで出られない」と、連日居残りでシュート練習を敢行してきた。
これが“今季初黒星”。故障者を抱え、メンバーをシャッフルしたチームとしては課題も見えた。ボールを保持してもなかなかゴールを脅かせず、手倉森監督は「ミドルとか、ボールを握ってる割にシュートが少ない」と指摘。今年こそ年間を通じたフル回転を目指す太田も「(ACL初戦までの)2週間で修正したい」と貪欲に課題を見据えた。【亀山泰宏】



