守備は上々!
J2札幌が14日、キャンプ地の熊本・大津運動公園で長崎と30分×3本の練習試合を行い、1-0と勝利した。財前恵一新監督(44)就任後、3戦目にして初完封で実戦初勝利を挙げた。同じJ2相手の初マッチアップ。攻撃面で連係不足はあったが、メンバーを入れ替えても無失点と、チーム全体に財前DFが浸透してきた。明日16日は仙台との練習試合で力試しする。
守備の“ザイズム”が、じわじわ浸透してきた。札幌のDFはパウロンら7人、ボランチはMF河合ら4人の選手を組み替えて臨んだが、大きく崩されることもなく長崎攻撃陣を封印。財前監督は「守備は良くなったね。そんなに時間をかけてないのに、みんな考えながらやれている。手応えはあったよ」と進化を感じ取った。
今回のチェックポイントは、ボールを奪いに行く時のコンセプト確認だった。「前の2人が追い始めた瞬間、中盤とDFが一気に押し上げるイメージ。序盤はそれが出せていた」とMF堀米。得点はFWテレが追い込んだことによって生まれたもので、指揮官も「奪いに行くところもできていた。全員意識が高くなっているよ」と喜んだ。
4バックの軸が見えてきた。財前監督は、DFパウロンについて「最初はどうしようか考えてたけど、能力あるね。コンディションを上げてほしい部分はあるけど、メドがついてきた」と及第点を与えた。7日のレノファ山口戦では、裏を取られて失点するなど連係ミスがあったが、10日の水原三星戦に続く2戦で修正。助っ人DFの開幕先発にゴーサインが出た。
両翼の課題も解消された。DF前は「DF陣がいい距離感でプレーできた。水原戦で課題だった逆サイドにある時のカバリングも修正してやることができた」と言う。複数選手を組み替えても、崩れることなく無失点で終えた。「決まったメンバーだけでは、長いシーズンは戦えないからね」という指揮官の言葉通り、チームが1つになって前に進んでいる。
明日16日にはAチームがJ1準優勝の仙台と、BチームがJFL金沢と分かれて練習試合を行う。「あとは仙台相手にどこまでやれるかだね」と財前監督。A、Bの振り分けは、あくまで現時点のコンディションを考慮したものだが、仙台戦でアピールできた選手は、おのずと開幕先発の座を引き寄せることになる。【永野高輔】



