J相手に4戦無敗締め!

 J2札幌は24日、福岡・雁ノ巣球技場でJ2福岡と練習試合を行い、FW前田俊介(26)のPKでのゴールなどで2-1と勝利した。開幕前のJクラブ相手の実戦は、4戦3勝1分け負けなしで終えた。前田のキープ力が戻り課題だった攻撃面も進化。3月3日の開幕千葉戦までの残り1週間で、攻守ともに最後の詰めに入る。

 理想的な形で、J相手の最後の実戦を締めくくった。ポイントは攻撃のキープレーヤー前田にキレが戻ったこと。後半から交代出場すると、同ロスタイムに左サイドを突破。DF2人をかわしペナルティーエリアに進入すると、相手もファウルで止めるのが精いっぱいだった。しっかりPKを左足でゴール左に流し込み、勝利を呼び込んだ。

 合宿中は大きなケガもなくここまできていたが、21日の熊本戦まで実戦5試合無得点。開幕1週間前にして、ようやくお目覚めの1発が生まれた。PKではあったが「ようやく体が動いてきた。70%。残りの1週間しっかり練習して、もっとキレを良くしていきたい」と手応えを口にした。

 チーム一のキープ力を誇る背番号11の復活で、課題だった財前札幌の攻撃面が一気に進化した。「前田が入って、かなりボールがおさまるようになったね」と財前監督。指揮官が目指すのはボールを保持する時間を増やし、じっくり相手を揺さぶり、スペースをつくることにある。これまで中盤でつなぐ意識が高く、肝心なゴール前での崩しが物足りなかったが、フィニッシュにつなげられる貴重なパーツが1つ戻ってきた。

 攻撃は状況に応じて遅くも速くもできる。前半の先制点は、内村のカウンターからMF河合、古田とつないで古田がゴール前に進入して生まれたもの。河合は「(右サイドバック)趙のフリーランが良かった。あれで古田のスペースが生まれた」。1つのボールに何人もが連係して動き、相手のスキを生み出していく13年スタイルが見えてきた。

 指揮官は「負けなかったのは選手にも自信になる。あとは相手の攻撃が長いときに、どうやって奪って後ろからつないで崩すか。そこはやっていかないとね」と課題を挙げた。福岡は昨季J2の18位。開幕戦の相手千葉は、17日のちばぎん杯で天皇杯王者柏に3-0圧勝するなど好調だけに、追い込み作業でのレベルアップが不可欠になる。【永野高輔】