<J1:横浜2-1川崎F>◇第6節◇13日◇日産ス

 横浜が2-1で川崎Fを下し、1シーズン制が完全定着した05年以降ではリーグ初の開幕6連勝だ。司令塔のMF中村俊輔(34)が、自身のCKから2得点を演出。相手GKを分析する冷静な試合運びで、勝利の立役者となった。

 後半44分、中村が右CKを蹴り上げる。大きく弧を描いたボールを、川崎FのGK杉山がパンチング。こぼれ球を拾った端戸が右足で決勝点を挙げた。前半45分の右CKでは、ニアのMF富沢の頭上へ一直線。先制点をアシストした。試合後の中村は、左足をアイシングしながら「足がパンパンだよ」と苦笑いだ。

 この日、9本のCKを蹴った中村。前半10分の最初の右CKでは直接ゴールを狙うと、GK杉山はパンチングを試みてジャンプした。「(CKは)1試合に5本はあるから。どんなGKか確かめたかった。パンチングするのと、DFに任せるタイプがいる」。杉山とは過去に11年秋のリーグ戦で1度対戦しただけ。相手GKの動きを確認する余裕が、結果的に端戸の決勝ゴールを生んだ。

 先制点でJ1通算19度目となるCKでのアシスト。このうち富沢とDF中沢が最多の3回で、これに2回のDF栗原が続く。身長180センチ以上の長身選手に照準を合わせるセットプレーに、中村は「ゴール前にはボンバーや栗原がいてくれる。キッカーとしてはぜいたく。やりやすいと言うか、蹴りやすい」。9年ぶりの優勝に向け、精密な左足と頭脳で横浜をけん引する。【由本裕貴】