<J1:東京2-0川崎F>◇第8節◇27日◇味スタ

 昨夏のロンドン五輪メンバーが躍動した!

 東京はMF東慶悟(22)GK権田修一(24)の活躍で、川崎Fを下した。

 冷静に見抜いていた。東京MF東がスルーパスに反応した。完全に裏へ抜け出すと相手GKと正対。一瞬の間を置いて、静かに右足でボールをGKの股の間へ通した。吸い込まれるゴールは、今季大宮から東京に移籍してからリーグ初ゴール。「毎試合ゴールは狙っている。冷静に股を狙いました」。リーグ8試合目にしてマーク。連勝に大きく貢献した。

 ロンドン五輪で4強入りした日本代表の10番。五輪チームの快進撃とともに、国内外で注目度は一気に高まった。「いつかは海外で挑戦したい」。清武や大津ら一緒にプレーする同世代が、次々と海外へ飛び出していく中、東の夢が現実のものとして目の前に広がったのは、五輪後の昨オフだった。

 欧州の冬のマーケットで、3つのクラブから獲得オファーを受けた。だが「今はまだ行くタイミングではない。まだJでやるべきことが残っている」と、成長のために求めた国内での新天地。攻撃的スタイルで、ポポビッチ監督は大分時代の指揮官というのも、大きかった。チームを勝利へと導く選手になるという意味で、このゴールは大きな価値があった。

 今季は始動当初から2列目で起用され続ける。チームの歯車に合ってきた22歳は「まだまだ満足していないですけどね」。開幕連勝から4連敗後の2連勝と、V字回復で借金ゼロ。大型連休に入ると同時に、東京も盛り上がってきた。【栗田成芳】