磐田は8日、磐田市内で練習を行い、右太もも裏の肉離れで別メニュー中だったDF宮崎智彦(26)が完全合流した。戦術練習ではFW陣に次々とクロスを上げて「ボールを蹴ってもダッシュしても大丈夫。長い距離に慣れて、いつでも行ける準備をしたい」と早期の試合出場に意欲を見せていた。

 宮崎は4月20日の広島戦の前半、相手MFミキッチ(33)を封じた際に負傷した。別メニュー中に森下仁志監督(40)が解任され、長沢徹暫定監督(44)が就任。戦術も3バックから4バックに変化し、得意とする左サイドバックのポジションが復活した。「後ろから前の状況を見ながら組み立てる部分で僕の良さが出せる」。3バックでは高い位置の左サイド。攻撃力をつけるため努力してきた。「システムは違うけど仁志さんが僕の幅を広げてくれた。今後に生かしたい」と話した。

 別メニュー中は、主に上半身の筋力トレーニングに力を入れた。体重の増減はなく「毎日2時間、地獄でしたよ。腹筋は少し割れてきたし、フィジカルはついてきたかな」。サイドバックではより走力が求められる。休んでいた間に得た強い肉体をピッチで発揮するつもりだ。【岩田千代巳】