<J1:磐田0-1柏>◇第11節◇11日◇ヤマハ

 磐田はホームで柏に敗れ、17位に転落した。柏の強力2トップは封じたものの、MFワグネル(34)の1発に泣いた。この日は磐田市内の小学生約3200人が一斉観戦する「磐田デー」。過去2年は快勝も、今年は激しい雨の中で声援を送った小学生に応えることはできなかった。長沢徹監督(44)の指揮で1分け1敗。森下仁志前監督から続く負のスパイラルから抜け出せずにいる。

 磐田サポーターにとっては、今季何度も見た光景だった。後半10分、MF山田大記(24)のクロスをFW前田遼一(31)が頭で合わせたがポストのわずか左。大チャンスを逃した7分後、相手の強力ミドルがゴールネットを揺らした。磐田もFW山崎亮平(24)松浦拓弥(24)阿部吉朗(32)を投入し、パワープレーに出たが阻まれた。

 シュート数は11本で相手の9本を上回るもゴールが遠い。長沢徹監督に交代しても、開幕から続く負のスパイラルが断ち切れない。長沢監督は「何か劇的に変えるより、積み重ねの中できっかけをつかめれば。我々の選手は素晴らしい質を持っている。その質を出せるようにトレーニングを構築すること。それがスパイラルを断ち切る手段」と口にした。

 この日も「相手の良さを消すサッカー」を徹底し、相手の2トップをシュート2本に抑えた。DF駒野友一(31)は「相手のロングボールも、しっかりとはね返していたし、あの1発でやられた」と悔しがった。ロスタイムでミドルシュートがわずかにバーの上に外れた山田は「ミドルで返したかったが、決められずに悔しい」と振り返った。

 「磐田デー」で激しい雨の中、約3200人の小学生が声援を送った。過去2戦は晴天で快勝だったが、今回は勝利で応えることができなかった。駒野は「負けてしまったので、本当に申し訳ない。自分たちは次に向けてやっていくしかない」。J2降格圏から抜け出せない。山田は「下を向いて勝てるわけではない。とにかく前を向いてコミュニケーションを取って話し合っていきたい」と力強い言葉を並べた。【岩田千代巳】