左大腿(だいたい)部肉離れで離脱していたJ2札幌主将のMF河合竜二(34)が22日、札幌ドームサブグラウンドでの全体練習に完全合流した。4月14日徳島戦で負傷。38日ぶりの全体合流となった。財前恵一監督(44)は、復帰直後ながら「いるといないでは大きな違い。本人がいけるならすぐにでも使いたい」と、26日の次節水戸戦(札幌厚別)での起用を示唆した。

 精神的支柱が帰ってきた。河合は7対7のゲーム形式で、大きな声を張り上げチームを鼓舞。ホームは今季7戦で1勝にとどまっているだけに、次戦に向け「サポーターに申し訳ない。コンディションを上げて、水戸戦はできる限りのものを出したい」と意気込んだ。

 今年がJ発足20年。開幕の93年5月15日は、埼玉・鶴ケ島中の部活動を終え、自宅で川崎-横浜戦をテレビ観戦した。「応援していた横浜が逆転勝ちして熱くなったのを覚えている。今は観客動員が伸び悩んでいる。自分たちが頑張ってリーグを盛り上げないと、という思いがある」と言った。

 そのために今できることは札幌を強くし、J1に再昇格させることだ。「休んでいる間にパワーアップした姿を見せたい」。よみがえった闘将の気迫で、厚別1勝と、プレーオフ圏進出への勢いを呼び込む。【永野高輔】