ベガルタの誇るダブルジョーカーが猛烈アピールだ。仙台が大阪・堺キャンプ初実戦となる阪南大との練習試合を行い、4本合計6-1で勝利。FW武藤雄樹、MFヘベルチ(ともに24)がそれぞれ2ゴール。武藤は裏を突く動き、ヘベルチは強烈な左足と持ち味を存分に発揮してみせた。
大学生相手に与えられた時間は70分。ここまでスーパーサブを主戦場にしてきた2人にはそれで十分だった。まずは武藤。1本目の3分、ロングボールに抜け出し、ループシュートで1点。2本目の13分には赤嶺との連係から右足で2点。左太もも裏肉離れからの復帰戦だったが「ゴールという結果にはこだわっていた」と充実感をにじませた。ヘベルチも負けていない。3本目の27分にクロスを押し込むと、4本目の27分には技ありミドル弾。いずれも得意の左足で決め「いい結果を残せた」と喜んだ。
公式戦はサイドでの起用が多い武藤だが、この日はこだわりも強いFWで出場。「裏に抜ければ、キーパーと1対1になれる。自分の良さはFWで、より生きると思う」と言い切る。言葉通り何度もDFの背後を突き、相手の脅威となった。スタミナもチーム屈指。最高気温が30度を超える中、スペースに抜けてもパスが来ない、いわゆる「無駄走り」を繰り返しても動きの質は落ちなかった。
ウイルソンとの相性も抜群なヘベルチは、ひょうきんキャラも魅力。試合前の練習中には上本から日本語の勉強と称し、お笑い芸人サバンナ八木のギャグ「ブラジルの人聞こえますか~!?」を伝授されていた。「5分でも90分でも、いいプレーを見せないと」とピッチではいたって真面目。攻撃で“違い”を生み出せる2人が、チーム内競争に刺激をもたらす。【亀山泰宏】



