<J2:山形4-1松本>◇第20節◇22日◇NDスタ
山形が会心の4ゴールでホーム4戦ぶりの勝利をつかんだ。1-1の後半12分にMF伊東俊(25)が決め勝ち越すと、17分と35分にFW林陵平(26)が今季ホーム初得点を含む2ゴール。この試合まで7戦5発と絶好調のストライカーが、いよいよ量産態勢に入った。
1点リードの後半15分から、林のゴールショーが幕を開けた。まずは17分、FW中島の折り返しに「あそこに来ると思った」と抜群のポジショニングから頭で押し込んだ。35分にはMFフランクのシュートのこぼれ球を拾うと、冷静に相手をかわして左足でダメ押し。右手を広げ、左手を口元に当てるしぐさは「(プレミアリーグ・リバプールのイタリア代表FW)ボリーニのまねです」。前節群馬戦では1点差に詰め寄るゴールだったため封印したパフォーマンスを披露した。
高いプロ意識がゴールラッシュにつながっている。全体ミーティングだけではなく、自宅でも相手の映像をチェックし「立ち上がりの入り方、ラインの高さなどDFの特徴を見る」と試合に備えている。さらに「自分用と相手用のサッカーノートを2冊付けている」と言うように、研究と反省を欠かさない。チーム屈指の海外サッカー通は、多いときで1日2試合は観戦。「毎日サッカーしか見てない」と苦笑いするが、サッカーに懸ける情熱が人一倍強いことを証明している。
家族とサポーターへの感謝も示した。試合前、父雅明さん(56)からJ通算100試合出場の花束を受け取った。アンケートの尊敬する人物に「両親」と答える男は、父親が見守る前で見事に恩返しした。ホーム今季初ゴールを決めると、真っ先にサポーターのもとへ。大歓声を浴びると「応援歌を作ってください!」とアピールした。
この日の4発で、チーム得点数は首位のG大阪を抜いてリーグトップに立った。順位も7位に浮上。それでも林は「今日が終わったら過去の試合。連勝して前半戦を終えて、後半戦に向かいたい」。2試合連続得点で8戦7ゴールの背番号8が、山形の攻撃陣を引っ張り続ける。【鹿野雄太】



